たまたま何かの拍子に、旦那のLINE画面に「昨日は激しかったね」「昨夜は最高だったよ」「愛してる」なんて内容が表示されていたら、妻が逆上してしまうのも無理ありませんよね。
しかし、旦那と離婚する時の浮気の証拠として、これらのLINE内容が使えるのかどうかに関しては、結論から言いますと、残念ながら『NO』という答えになってしまいます。
「はぁっ!?何でだよ!!明らかな浮気の証拠だろこれは!!」と、妻がお怒りになる気持ちはごもっともなのですが、やはり現実は厳しい・・・。
では何故NOという答えになってしまうのか、そこで今回は、旦那の浮気に関して、証拠となるLINEをテーマに詳しく解説しますので、旦那に不満を持つ世の妻の方々は是非参考にしてみて下さい。
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「これぞ浮気の証拠だ!」と思っても・・・
冒頭で述べたとおり、「昨日は激しかったね」「昨夜は最高だったよ」「愛してる」なんてLINEを見つけたら、「フフフ・・・、浮気の証拠把握したり!!」と、怒りに身を任せて旦那を問い詰めたくなりますが、そんな妻の行動には”待った!”をかけます。
- 離婚する時の浮気の証拠になるか?
- 離婚時に慰謝料を請求できるか?
…という2つの問いに対して、上記のLINE内容だけでは証拠として弱く、NOという結果になってしまうのです。
確かに、旦那のスマホに怪しいメールやLINEを見つけたという妻は多いのですが、裁判で慰謝料を請求するには、もっと強い証拠が必要となります。
裁判ではなく話し合いの離婚である『協議離婚』であっても、慰謝料を請求するには、法律では婚姻関係にあるもの以外との異性との肉体関係を示すものでなくてはなりません。
つまり、協議離婚に踏み切っても不貞行為を証明できなければ慰謝料が取れないことがあるのです。
ですから、妻がまず先にすべきこととして、不貞行為の証拠を掴む必要があるのです。
逆に言うと、旦那の不貞行為が証明できなければ、法的には慰謝料の請求が認められないということです。
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不貞行為だと思われる証拠4つ
不貞行為だと思われる、法的にも有効な証拠のライン引きを4つ紹介いたします。
(1)不貞行為が証明できる明らかなもの
不貞行為の証拠として一番優れているのはやはり写真やビデオなどの「映像」です。
但し、配偶者が異性の愛人と一緒に何度もラブホテルに出入りしている場面は、「性行為(肉体関係)を確認ないし、推認できる証拠」となります
総合探偵社シークレットリサーチ堺— 総合探偵社シークレットリサーチ堺 (@srs_tantei) September 23, 2019
不貞行為が証明できる写真や動画(動画の方が証拠として強いです)、具体的にはラブホテルに出入りするところの動画などです。
使用済みコンドームや、最中の動画も有力な証拠になりますが、そんなものを現場以外に持ち出すような脇の甘い旦那は極まれです。
そのため、この場合は探偵などに張り込みを依頼して、暗がりでもバッチリ分かるような動画を撮影する必要があるでしょう。
写真の場合は、連続性のある写真が好ましいです。
また、浮気も1回では「休息を取った」と言い逃れされる傾向にあるので、複数回ラブホテルに出入りする動画を集める必要があるでしょう。
(2)自白の音声または捺印入りの文書
不倫=関係を持つと定義される事が多い。
だから関係を持った証拠となりうるもの。メール、LINE、SNS等での会話記録。
電話での通話記録(録音)
ホテル等に入る瞬間、出る瞬間の二人が写った写真。
本人からの自白証言の録音。全てに共通するのが「男女の関係を持った」と言う証言や文章。
— ちゆさん/絵描き (@acusv3) August 24, 2019
LINEの履歴をもとに、旦那に自白させ、録音ないし、書面に起こして捺印させたものです。
「○○月○○日、○○さんと、○○ホテルにて肉体関係を持ちました。」と、おおまかにはこれらのポイントが入っていることが重要です。
自白の証拠は、唯一妻が取れる証拠と言っても過言ではありません。
しかし、後から「強要された」と言われてしまうこともありますので、ラブホテルのクレジットカード明細等、複合的に証拠を合わせることが必要となります。
(3)メールやLINEなど、様々な状況証拠をあわせたもの
寝ている間に指を取られてスマホの指紋認証ロックを解除されて浮気がバレるパターン、けっこうあるよね
これ、不正アクセス行為の禁止等に関する法律違反の立派な犯罪だからね
自分がもしそんなことされたらそんな人間(犯罪者)とは一緒に暮らしていけないから全力で別れるし刑事告訴するからね
— こーすけ (@65mnDj5wrkoO65V) September 2, 2019
弁護士に依頼することで、弱い証拠を強い証拠に変えてくれることがあります。
LINEの履歴だけでは弱いので、専門的な知識を持っている離婚専門の弁護士に依頼して、証拠集めを行うと良いでしょう。
何の知識も無しに証拠集めをしていると、『不正アクセス禁止法(※e-Gov公式HPより)』に抵触したり、はたまた「無駄な労力だった」というケースを迎えることが後を絶ちません。
複合的な証拠集めは弁護士に依頼すると良いでしょう。
(4)最後に張り込みができるか?どうか
離婚するにも 再構築するにも 証拠は必要だと思い、探偵に依頼。今日いま2人はラブホテルにいる。探偵さんにとりあえず感謝。意外と写真見れたなー。さて、これからどうしよう
— suteki@0m👶 (@a_z_____arashi) September 7, 2019
あなたが、「旦那が浮気相手とラブホテルに行く姿を張り込みが出来ますか?」と問われると、大抵は「まず機材も無いですし、顔バレしているので無理」という結論になる場合が多いです。
幼い子がいる場合は、当然連れて歩くわけにいかないので、張り込みなど絶対に不可能です。
張り込みにもコツがあり、暗がりでもバッチリとした高機能のカメラで証拠を掴んでくれるのが探偵の存在です。
弁護士に依頼をしても良いのですが、そもそも弁護士側から「探偵を頼み、証拠を集めるように」と説明される場合もあります。
また、探偵費用は弁護士費用よりもお手軽な金額の所が増えてきましたので、旦那に浮気疑惑を持つ妻にとってはどんどん活用していきたいところです。
また、浮気相手のマンションに出入りしているところも立派な証拠になります。
大抵、浮気相手の素性が分からないことが多いので、探偵に任せることが得策となってきます。
ラブホテルに出入りする所も然り、鮮明に2人の顔が写っていることが条件となります。
このような証拠は、LINEの履歴よりも強いとされています。
もし、このような証拠が入手できたら、高確率で慰謝料を、旦那あるいは旦那と浮気相手、または浮気相手だけに請求することが出来ます。
気を付けたいのが、旦那が独身だと偽って浮気相手を騙していた場合です。
その場合は、旦那からしか慰謝料を請求できません。
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イメージや偏見を持っているだけでは勿体無い
「探偵なんて・・・」と、偏見やイメージだけで近寄りがたいものと思ってはいませんか?
ですが、昨今では証拠が掴めなければ料金を取らないような探偵事務所が沢山出てきました。
悪徳業者が横行しているのも事実なので、気を付ける必要がありますが、ホームページに料金表が明示されていたり、法律に関することが載っている探偵事務所は信憑性があります。
また、所在地にきちんと事務所があることも重要です。何故なら、架空の事務所を載せている悪徳業者も多いからです。
浮気に関する事でなくとも、プロのカウンセラーやアドバイザーによる相談自体が無料の所も多いので、探偵事務所に相談しに行くと良いでしょう。
探偵事務所には、目立つところに”法の下に許可を得て探偵業をしている”という許可証が飾ってありますので、足を運んだ際にはまず確認しておきたいものです。
一般的に弁護士をつけるよりリーズナブルな傾向にもありますし、先述の通り無料で相談に応じてくれる探偵事務所も多いので、本気で悩んでいる方は気軽に相談してみてはいかがでしょうか?
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それぞれの証拠で工夫する点
自白の音声はスマホで簡単にできますが、スマホですと、アプリ等を利用して簡単に改ざんできますので、ICレコーダーや、今時珍しいですが、『テープレコーダー』などを使用すると良いでしょう。
一昔前はMDも流行りましたよね。しかし、盗聴などはもっての外ですし、最悪の場合、法に触れてしまい、逆にあなたが警察のご厄介になってしまうリスクがあります。
ですので、浮気調査アプリを使用したり、勝手に会話を録音するようなことがあって証拠を掴めたとしても、裁判ではあなたの立場が悪くなるので止めておくのが無難です。
また、LINEの画面は、スクリーンショットよりも、あなたのスマホで撮影したものの方が証拠として強いと言われています。
「昨夜は最高だったよ」と書かれていても、何が最高だったのか分かりかねるため、LINEの証拠はかなり弱いものとなるのを認識した上で証拠集めをしましょう。
注意するなら、次回の浮気相手との約束です。
旦那はあえて問い詰めずにおいて、そのまま自由に泳がせておきましょう。
それで、次回に浮気相手と密会するところを探偵に報告し、証拠を押さえてもらうと、探偵費用も安く済みます。
弁護士費用は100万~200万と高額になるケースも珍しくありませんが、探偵は平均して30万円ぐらいから頼むことが出来ますし、今では1時間あたり数千円から調査してくれる探偵事務所も増えています。
しかし、長期化すると探偵費用は当たり前ですが増額してしまいます。旦那の警戒心を煽ることなく、証拠をサクッと取れるように、LINEは静観しておきましょう。
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LINEを証拠として使える例
まずは、履歴をあなたのスマホで撮影します。
浮気相手の確認が取れたら、次はごみ箱などを漁り、ラブホテルのレシートや、当日のドリンク代が2人分でないかなど、怪しいレシートを集めます。
メールやLINEのチャットだけでは、裁判では不貞行為を証明するツールとして弱いのですが、レシートやクレジットカード明細などと突き合わせて、抱き合わせで証拠とすると強い証拠になります。
では、LINEはどのように撮影していけば良いのでしょうか?
履歴写真の撮影方法
なんか、
旦那さんが風呂入ってる間に、旦那さんのスマホ勝手にはいってLINEひらいて、浮気相手とのLINE履歴と写真調べて証拠おさえてみたいな奥さんの話は前テレビでみたけど。
それはまあ、そうやって流出するのね〜〜だったけども— 鳴@AOKUROEIEN (@naru_aklove) February 8, 2018
浮気相手とのLINEチャット履歴があれば、まずは自分のスマホで証拠として撮影しておきましょう。
何故なら、旦那も用意周到で、履歴を削除してしまうことが多いからです。
旦那が風呂に入っている最中等を狙って撮影すると良いでしょう。
ちょっと我慢して、夜更かしして夜中に撮影するのも1つの手段として有効かもしれません。
気を付けるべきは、LINEの相手がコロコロと名前を変えることがあるので、同一人物だと分かるように繋がっている履歴を撮影することです。
例えば、LINEチャットでは一番下が具体的な約束を取り付けることが多いので、一番下の具体的な内容を撮影し、順番を負って一番上の会話まで、浮気相手との一連のやり取りが分かるように撮影することです。
LINEでも、証拠が多ければ言い逃れされにくいので、証拠として使える場合があります。
LINEの回数が少ない場合は、認められない場合が多いので注意しましょう。
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LINEの相手が本当に浮気相手か見極める
出会い系サイトなどで、ちょっと知り合っただけの関係ですと、不倫と認められない場合があります。
ですので、相手の氏名、住所、職業が分かるようなやりとりがあれば、すかさず撮影しておきます。
何故なら、旦那の浮気相手と、浮気相手が同一人物であるかを証明する必要があるからです。
同一人物でないと、裁判では使えない証拠となってしまうので要注意です。
もし、LINEを軸に証拠集めをするなら、以下の4つのポイントに気を付けます。
- 名前が書がかかれた文章かどうか
- 年齢が分かる文章
- 職種や、同じ職場であるかどうかが分かる文章
- 住所や最寄りの駅名が分かる文章かどうか
具体的には何に注意すればいいのでしょうか。もう少し踏み込んで、5つのポイントをご紹介いたします。
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ポイント①【名前が書かれているかどうか】
LINEは、実名で登録していることは稀な傾向にありますし、IDは偽名の事が多いのです。
ですから、会話の流れで、もし実名が分かるようでしたら、必ず撮影しておきましょう。
これはちょっと難しいのですが、事前に旦那を問い詰めたりしていなければ、旦那は脇が甘い状態となり、浮気相手も「○○会社で働いて疲れたよー」「(旦那に)早く会いたいな~」「○○って呼んで」といった履歴が取れることがあります。
何気ない「職場では何て呼ばれてるの?」との妻の質問に、「○○だよ」と、のんきに反してくることもあります。
ポイント②【浮気相手の年齢が分かるもの】
「今日は誕生日だね。○○歳おめでとう」「今度、お祝いにディナーに行かない?」などと、旦那が誘ってくる場合があります。
そうすると、浮気相手の年齢や生年月日が分かるので、素性が明らかになりやすいです。
また、余程の熟女好き旦那でない限りは、高齢のオバサンと浮気をしている事はまずないので、親密な会話だったとしても、相手が70くらいのおばあさんだった場合は、ただ単に親切心からLINEをしているだけのことが多いので、年齢には注意する必要があるでしょう。
ポイント③【浮気相手の職種が分かる履歴】
浮気相手の職種が分かるような文章も、余すことなく写真を撮っておきましょう。
旦那が、例えば土曜日に浮気相手に会いたい場合、「今日は会える?」「今日は、休日出勤だから無理」「○○会社は今忙しいの?」というやり取りなどがあれば、相手が特定しやすいので、これも写メを撮っておきましょう。
ポイント④【住所が分かるLINE】
「○○月○○日に、○○子の自宅に行くね」などと履歴が残っていたら、すかさず写メを撮りましょう。
これも、相手の素性が分かるキーポイントになります。
親密度も分かることが多く、旦那が残業が急に多くなったり休日出勤が増えてきたら、チェックしたい項目の1つです。
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ポイント⑤【レシートやカーナビの履歴をチェックする】
メールやLINEだけでは、証拠として弱いことを説明しました。
ですが、ラブホテルのレシートやクレジットカードの明細、カーナビの履歴にラブホテルが入っている場合は、抱き合わせで強い証拠となることがあります。
カーセックスをした場合、長い髪の毛が残っていたり、アクセサリーが落ちていたり、はたまた使用済みのコンドームが発掘される場合があります。
そういった証拠と抱合せることで、証拠はどんどん強いものになります。
レシートなどの現物が保管できれば申し分ないのですが、破棄せざるを得ない場合は、スマホで撮影しておきましょう。
ただし、スマホのデータは改ざんが容易なので、証拠として弱くなることも頭に入れておく必要があります。
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今回のまとめと注意点
LINEを盗みみるのは、違法行為に該当する場合があります。
不安な場合、弁護士などに相談しながら証拠集めをするとより良いでしょう。
旦那のスマホを見るのが違法行為に該当した場合、相手である旦那から訴えられる可能性があります。
その場合、あなたが逆に慰謝料を請求されてしまう可能性があります。
ここの線引きは難しいので、プロである弁護士に任せるのも1つの手段として良い選択でしょう。
ですが、夫婦間がお互いスマホを覗くのは、原則的には問題が無いとされています。
旦那がガチガチにロックを掛けてでもいない限りは、『プライバシーの侵害(※参議院公式HPより)』であったり、『不正アクセス禁止法(※e-Gov公式HPより)』に触れることはほぼほぼ無いでしょう。
LINEの証拠だけでは、ちょっと弱いこともお話ししました。
LINEだけでは、のらりくらりと言い逃れされやすいので、他の証拠も集めることが重要になるでしょう。
ごみ箱等を漁れば不審なレシートが出てくるかもしれません。
2人分の飲み物を、遅い時間帯に買っていたり、ラブホテルの明細が手に入れられたら、抱き合わせで証拠として強くなります。
LINEのやりとりで、妻が例え「明らかにこれは浮気だ!」と思っていても、裁判では肉体関係があったかどうかを示す必要があります。
裁判での慰謝料の平均は約100~300万円の範囲ですが、初めから探偵などに頼むことで、強い証拠を持って示談交渉に臨めば、妻の納得のいく高額な金額を支払ってもらうことで交渉成立する場合があるので要チェックです。
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